2026 OpenClaw 実戦:レンタルしたリモートMac上でマルチプロジェクトのスキルパックごとに独立API予算カウンタとサーキットブレーカー・降格を揃える再現手順

2026年4月2日 · 約8分 · MacCompute テクニカルチーム · ガイド

レンタルしたリモートMacOpenClawを複数チームから使うと、スキルパック別のAPIトークンが混線し、請求上限突破や無秩序な再試行が起きやすくなります。本稿はゲートウェイマルチテナント予算を数え、最小権限トークン監査ログで説明責任を残す手順です。Docker本番稿スキル沙箱稿Ollama批推論稿と併読してください。

痛点の整理:①カウンタがクライアント分散で合算できない ②長寿命トークンがプロジェクト横断で再利用される ③超過時の挙動が未定義で再試行が増殖する。

① 予算モデルと計数次元

まず誰の消費かをキーに埋め込みます。推奨はテナントID×プロジェクトまたはスキルパックID×上流モデル×時間窓(分・時・日)です。数える対象はゲートウェイ通過リクエストツール呼び出し推定トークン換算コストのいずれかに統一します。Redis等にカウンタを置き、跨リージョン時はTTLを台帳化します。監査にはリクエストIDテナント残予算判定(許可・遅延・拒否)を必須にします。

② 設定ファイル/環境変数テンプレート

リポジトリ直下にテンプレを置き、composelaunchdから読み込みます。実値は秘密管理へ、テンプレのみレビューします。

# .env.example(ゲートウェイ/計数サイドカー用・例示)
GATEWAY_PUBLIC_URL=https://gw.example.internal
BUDGET_BACKEND_URL=redis://127.0.0.1:6379/0
BUDGET_KEY_PREFIX=oc:budget
DEFAULT_RPM_PER_SKILL=60
DEFAULT_TOKENS_PER_MIN=80000
FUSE_ERROR_RATE_OPEN=0.25
FUSE_ERROR_RATE_HALF=0.12
FUSE_WINDOW_SEC=60
AUDIT_LOG_PATH=/var/log/openclaw-budget-audit.log
AUDIT_RETENTION_DAYS=30
SKILL_EGRESS_ALLOWLIST_FILE=/etc/openclaw/egress.allow

各プロジェクトのデプロイキーOC_PROJECT_API_KEYのように分離し、スコープは当該スキルパックのエンドポイントのみに限定します。

③ サーキットブレーカーと降格の方針表

開閉条件を運用で口頭に頼らず、下表のように観測信号利用者へ見える挙動を固定します。

段階 トリガ(例) 降格・挙動
正常 エラー率窓内・予算残あり 全機能、通常レイテンシ
警戒 分間トークンが上限の七割 非必須ツール呼び出しをキューへ
半開 上流五〇三が連続 試験トラフィックのみ通過、他はキャッシュ短文
予算窓ゼロまたは誤り率超過 四二九とRetry-After、ローカル軽量モデルへ誘導
しきい値はチームで合議し、変更を監査ログに残してください。

④ CI の呼び出し頻度との連携

CIには別キーと短い窓を割り当て、cronやActionsの同時実行が重ならないよう開始時刻をずらします。日中対話と共有カウンタのときはCIのバースト係数を下げるか、夜間のみ別スキルIDにします。再試行はRetry-Afterに従い、パイプライン丸ごとの再実行よりバックオフを優先します。

  1. CIシークレットをプロジェクト別に発行しローテ日を台帳化
  2. 手動dispatchの同時上限をワークフロー側で制限
  3. CIキー消費を週次でダッシュボード確認
  4. ホストTZとメンテ窓を踏まえピーク分散
  5. 超過アラートをチャットとメールの二経路へ

⑤ よくある超過 FAQ

 スキルだけで上限を守れませんか。
 迂回が残るためゲートウェイ/サイドカーで強制し、トークンは短期スコープにします。

 見積トークンと請求がずれます。
 usageやCSVを突合し、カウンタに保守係数を掛けるか推定と明示します。

 サーキットが頻繁に開きます。
 CIと手動の重複、半開試験過多、上流障害を切り分け、降格先を事前検証します。

 監査の必須項目は。
 時刻、主体、キーID、スキルパック、残高、判定、リクエストID。個人情報はマスクします。

まとめ

マルチテナント予算をゲートウェイで計数し、サーキットを表で運用し、CIと人間をキー分離すると、共有レンタルMacでもコスト境界が説明しやすくなります。Appleシリコン算力の追加は購入・レンタル料金ヘルプをご利用ください。

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